2020年4月17日
●2020年度大会・例会の中止について

六朝学術学会 会員の皆様
                      六朝学術学会会長   大上正美

 今年に入り、思いもよらない新型コロナウィルスの感染が、みるみるうちに全国的にも世界中にも蔓延し、未だ収束の見通しの立たない現状です。会員の皆様にあっても公私にわたり大変な苦難を強いられておられるのではないかとお察しいたします。
 本学会も、昨年度末(2020年3月)に予定していた例会を中止せざるを得ませんでした。要旨を公表していただいていた3名の会員のご発表をお聞きすることができず、残念なことでした。
 新年度に入り、毎年度原則6月に開催している大会日程をめぐり、その可能性を安藤信廣副会長と相談して、6月開催かもしくは9月開催かの2案を理事・評議員におはかりし、ご同意の多かった9月開催の会場の仮予約(第一希望と第二希望)に至ったのでした。しかしながらその後も感染の猛威は止まる所を知らず、これ以上次々に日程を先延ばしにしても、見通しが立たないことに変わりはない。特に会員の多くが日々勤務校での対応に追われておられ、加えて何よりも会場をお借りすることになる大学はどこも目下の対策に苦慮されている現状を考慮したとき、今年度の大会・例会を年度内に開催することを中止せざるを得ない、と判断いたしました。先日急遽、この会長・副会長連名の提案を、全理事・評議員におはかりし、おおむねご了解を得たものと受けとめました。会員の皆様にも、この対応についてはいろいろとご意見・ご感想もあるかと思いますが、どうかご理解をお願い申し上げます。
 学会の目的である「学術研究、及び会員相互の親睦を図る」上で、このような困難な時にこそ年度末までの大会開催の道を探るべきだという考え方も勿論あり、本学会の特徴として会報の充実、及び大会・例会の盛会をひそかに誇ってきた一会員である私としても、大会・例会の中止はこの上なく残念なことであります。しかし中止するにしても、最低限でもよいから何らかの活動の姿を会員で共有できないか、との思いも強くあります。幸い、勤務校での対応にご苦労なさっておられる中、編集委員会からは、昨年度末(2020年3月31日)に会報編集作業が終了し、近日中に会員に第21集を発送できるという報告を受けました。今年度の第22集の編集発行にもご尽力を願ってやみません。加えて、今年度大会・例会の発表は中止となりましても、個人的な研究活動の試みの報告の場として学会のHPに、研究覚書、資料の提示、六朝学への視点、書評等々の短文(10枚前後)の投稿を呼びかけたいと考えています。こちらは大会・例会の代替ですので、今後企画委員会と具体策を練って実現したいと考えます。どのようなかたちになるか、できるだけ早く取り組み、HPでお知らせいたしますので、皆様の活溌なご参加を楽しみにしています。
 なお、大会当日の総会でおはかりする予定をしていた昨年度の決算、今年度の予算案については、今後どのように皆様の了解を得るかをはかるつもりです。また、今年度で役員任期終了ですので、次年度の役員選挙を12月に挙行する予定は変わりありません。

 以上、言葉足らずのところがあるかと思いますが、どうかご理解を賜りますようにお願い申し上げます。必ず来年度には、大会・例会で刺激的なご発表をお聞きし、忌憚のない議論が展開できますように願うばかりです。
 最後になりましたが、どうか皆様、くれぐれもお体にはお気をつけてくださいますよう願いあげます。

   
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青山学院大学文学部日本文学科 山崎藍研究室内
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