2021年5月12日

                      六朝学術会長 安藤信廣

六朝学術学会会長就任のご挨拶と今年度大会についてのお知らせ

 昨年末の選挙により、会長を拝命いたしました。微力ではありますが、これからの2年間、六朝学術学会の活動を進展させるため力を尽くす所存です。会員の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
 さて日々報じられておりますとおり、昨年来の新型コロナウイルスの被害はいまだに収まっておりません。大都市圏を中心に、変異型ウイルスの感染拡大も伝えられ、緊急事態宣言等が数次に及んでおります。こうした状況がすでに1年半にわたって続いており、多くの学会・学術団体が活動を制約されて参りました。本学会では、編集委員会のご努力により、学会報の刊行は維持されてきましたが、昨年度の大会(研究発表大会)・例会については中止を余儀なくされました。
 現在、新型コロナウイルスの蔓延は続いていると言わざるを得ません。また、対策の切り札とされるワクチンも、接種が開始されているとはいえ、まだまだ一部にしか行き渡っていない状態です。しかし、このような現状のもとであっても、研究成果の発表と相互研鑽の場を確保して行くために、本年度においては大会と例会の開催を何としても実現したいと考えております。
 これまで、大会は6月前後に開催することを通例としてきました。ただ現在の状況を見るかぎり、6月の開催は困難と言わざるを得ません。また、例年通り大学に会場をお借りして開催することも種々障害があると考えられます。そうした状況を踏まえて、理事・評議員会(メール会議)に諮り、今年度においては、大会を9月にオンライン形式で開催することといたしました。初めての試みとなりますため、いろいろな困難があるとは思いますが、多くのご発表とご参加をいただき、充実した大会にいたしたく思います。特に本学会は、創立以来、六朝時代及びその前後の時代の文学、哲学・思想、歴史学の相互研鑽をめざして参りました。異なる分野同士が刺激し合って、視野を広げることを一貫して大切にしております。本年度の大会においても、それぞれの分野から積極的にご発表いただければ幸いです。
 例会については、現時点では未確定ですが、年度内(2022年3月まで)に実現したいと考えております。可能であれば、大学等に会場をお借りして、対面形式(または対面・オンラインの複合形式)での開催を実現することを追求する所存です。今はまず、大会を成功裏に実現することに全力を集中する所存です。
 つきましては、本年度大会の発表者を別紙のとおりに募集いたしますので、会員の皆様に積極的にご応募いただきたく、お願い申し上げます。なお、大会の実施要項は、8月初旬に改めてお届けいたします。